11月 261998
 

先日タイのバンコクへ観光に行った。私にとってはじめてのアジア旅行。今回の主な(すべての?)目的は『食』であったが、もちろんカブには期待していた。何せ日本で通称タイカブと言われているカブ100EXの生産工場:タイホンダ・マニュファクチャリングのある国である。カブ本位制?のベトナムほどではないにせよ、興味深いカブたちが数多く見られるだろうと思っていた。同行の妻には言ってなかったが、さりげなくバイク屋街に行き面白そうな用品や古いカブのパーツがあったら買い込んで来ようとも考えていたのだ。

ところが現地のカブ密度といったら日本よりはるかに低く、日本でC50,C70,C90と同カスタム系は皆無といえる状況。走っているのはタイカブ:現地名Dream100とそのスポーティバージョンのWaveだけである。想像(期待)とちがう!その時わたしは「すでにタイでもか…」という思いがあった。

アジアの経済の繁栄は急激だ(った)発展途上国といわれつつ先進国の文化が恐ろしい勢いで流入した。当然、若者は外国のカッコイイ物、カッコイイ人、カッコイイ文化に憧れ、それを取り入れる。バンコクのデパート、ファーストフード、音楽、家電などはすでに東京と何等かわらない。

となるとカッコ悪い物はダサイ、ビンボーくさい物として廃れて行く。経済発展と外国文化の流入が急激な分、こちらの方も急激だ。ここでは普通のカブが生き残る余地はなかったのだ。

以前、台湾に行った方から「スクーターばかりでカブはゼンゼンいなかった」と聞いていた。台湾ではこの時すでにカブはダサイ、イケテナイバイクになっていたのだ。バンコクで「すでにタイでもか」と思ったのはこれを思い出したからだ。

Dream100とのWaveは共にスーパーカブをベースとしてはいるが、どちらもテレスコピックサスや異形ライト、カウリングによりいかにも走りそうなカッコイイバイクになっている。東京ならDream100はヤマハのマジェスティかホンダのフォーサイト。Waveは250ccのスポーツバイクの様なものかもしれない。

高度成長が一段落したら、あるいはどこぞの国の様にバブル経済が破綻したら…..タイで普通のカブが見直される時が来るのだろうか……やはりベトナムに行くしかないのかなぁ。

これらの写真は「世界のスーパーカブ」のページでご覧いただけます。

1998-11-26作成

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