8月 142001
 

OHVエンジンのスーパーカブ:C100は1966年にOHCエンジンのC50に取って代わられたというのが一般的な情報だが、OHVエンジンのスーパーカブは1970年頃まで生産されていた様だ。それは北米への輸出用のCA100としてである。カブに限らず一般消費者向けの工業製品は、新型の情報はメーカーから発表されるが、生産の終了について発表されることは稀であり情報が少ないため、C100がいつまで造られていたのかについての明確な記述を目にする事はこれまで無かった。

C100に関する記述のある書籍類においても、そのほとんどが国内に関する情報だけなので、これまでは「C100は北米向けに1966年以降もしばらく製造されていたらしい」という、噂話程度の情報しか持ち得ていなかったので、これを機会に検証してみる気にした。

その気になったのは信頼できる資料が手に入ったからである。それはアメリカホンダ(AMERICAN HONDA MOTOR CO.,INC.)がホンダ創立50周年を記念して出版した、HONDA MOTORCYCLE IDENTIFICATION GUIDE。これには1959年から1998年まで北米で販売された2輪車およびATVの各機種が網羅され、それぞれ車体番号やエンジン番号、車体の特徴等が記述されている資料的な価値の高い書籍だ。

HONDA MOTORCYCLE IDENTIFICATION GUIDE ISBN 0-9642491-0-3

それによるとはじめに北米へ供給されたスーパーカブは、SUPER CUB C100で1959年の8月1日から1962年まで。1962年の8月1日からはHONDA 50 CA100として1970年まで販売されていた事になっている。つまり北米には1970年製のOHVエンジンのカブが残っている可能性が高いのだ。もっとも1970年まで販売された事になってはいるが、生産は前年あたりで終了しているかもしれない。ちなみに機種番号とか部品番号の中番と言われるPRODUCT CODEはC100が001であるのに対しCA100は005である。

カブは工業製品であり、たゆまぬ改良をする事で有名なホンダの製品でもあるのだから、少しでも新しい製品の方が良くなっているハズだ。果たして1970年製のCA100はどうだろう。国内での販売が終了した1966年製と違いがあるのだろうか。ぜひとも比較検証してみたいものだ。

2001-08-14作成

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