9月 012001
 

ホンダからスーパーカブの生産累計が3,000万台を達成したという発表が・・・無い。本来であれば今年の6月か7月ころに発表されるハズ。6月初旬に宝島社から出たカブのムック本は3,000万台達成に合わせて発売する予定だったという話も耳にしており、同書には大きく「生産累計3,000万台突破へ!」と書かれてもいる。

ホンダからカブの生産台数に触れた発表は、2000年9月にあったスーパーカブ90の仕様変更が最後でこの時は2,850万台。ホンダの屋台骨を作り支えたスーパーカブの記念すべき生産累計3,000万台達成の発表が無いのは、どう考えてもおかしい。ちなみに2,000万台達成は1992年に発表されている。

また1997年10月13日にホンダは二輪車の世界生産累計1億台達成を発表しており、この際の内訳でスーパーカブは2,650万台となっていた。蛇足ながらこの時1億台目としてラインオフしたのは熊本工場のリトルカブである。

2,000万台達成が1992年で5年後の1997年に2,650万台となっているから、この間は年平均130万台生産していた事になるが、1997年10月から2000年9月の間は200万台しか増えていないので、この間の年平均は70万台弱でしかない。しかしこのペースだと3,000万台の達成は2002年の秋になってしまう。

以上、数字で遊んでみたがこのあたりはデータの取り方の問題なのかもしれない。生産ペースが落ちたのはアジアの経済不況も影響しているだろうか・・・などと書いてはいるが、私の頭にはじめに浮かんだのは「ホンダはカブの生産台数が分からなくなっちゃったんじゃないの?」という事だ。

ホンダは世界中でカブを生産する様になったし、バリエーションモデルも増えてきたので、どの車種までをスーパーカブと呼んで良いかホンダ自身が分からなくなったのではないかと思ったのだ。

先ず国内で生産した台数の把握は問題ないだろう。海外生産分でも以前はフレームやエンジンは国内で造ったものを輸出して、現地の工場で組み立てていたので、国内工場での出荷台数で数量は把握できたはずだ。

しかし海外の生産工場がエンジンやフレームまで製造する様になってくれば、数量の把握は難しくなるだろう。海外の生産工場はホンダとは別会社であり、現地資本との合弁会社も多いので、そうした事も数の把握を難しくしているのではないだろうか。

そして「スーパーカブとは何か」である。昔の事は分からないが、現在海外で生産しているカブ系のバイクで、車名に「カブ」を名乗っているモノは無いだろう。では「カブ系」のバイクって何だろう。アンダーボーンフレームならカブだろうか。タイホンダのダッシュRSはアンダーボーンフレームだがエンジンは水冷2ストロークの125cc(22ps!)。


Thai Honda Dash RS

長い時間を掛けて世界中に広がったカブは、それぞれの地で進化や分化を進めてきた。そのため現在ではアンダーボーン型のフレームでも、4ストロークや2ストロークのエンジンがあり、タイヤのサイズも17インチや14インチがある。ブレーキやサスペンションもまちまちだし、レッグシールドが付いていないモノも多い。

どの車種までをカブとするのか。現地メーカーのライセンス生産分はカウントしないのか。ホンダの出資比率が何パーセント以上の工場までの生産分をカウントするのか・・・悩み出したらきりがない。

しかしそんな細かい事はどうでも良い。私はホンダにスーパーカブ生産累計3,000万台達成を高らかに発表してもらいたいのだ。そしてこれを機会にテレビや新聞をはじめあらゆるメディアを使って、こんなにすごいバイクが存在するという事をアピールしてほしい。NHKの「プロジェクトX」や山根一眞の「メタルカラーの時代」はこれを機に当然特集すべきだろう(笑)

さらに私が期待するのは3,000万台記念モデルだ。・・・C100の復刻、燃料噴射エンジン、電気orハイブリッド・・・どれもほしいなぁ。

2001.09.01

追記 2002.12.18
その後、2002年12月17日にホンダから3,500万台達成が発表された。このニュースには1958年からの生産台数も記載されているが、それを見ると3,000万台は2000年度に達成している。ホンダは3月末決算なので実際の達成は2001年の3月と思われるが、なぜ3,000万台達成が大々的に発表されなかったのは未だに不明。さては広報部が発表し忘れたのかぁ?

追記 2003.01.10
3,000万台達成が発表されなかった理由が判明しました。しかしながら事情により公表できません。ゴメンナサイ。どうしてもという方は私に酒でも飲ませてみてください。聞き出せるかもしれませんよ(笑)

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