12月 252001
 

チェンマイの旧いカブ専門店に行ってきた。チェンマイはタイの首都であるバンコクから約700キロほど北方にあるタイ王国第二の都市。2番目といっても人口30万人足らずなので日本のちょっとした地方都市程度。市街地を外れるとのどかで日本の昭和30年代の様な雰囲気。人々も穏やかで大都市のバンコクよりもゆっくりと時間が流れてる。

今回の旅行は観光であり、食いしん坊の私たちはタイの東北部、イサーン地方の料理を楽しむのが目的だったのだが、出発の半月ほど前に目を通した雑誌によりその目的に(今回もまた)カブが追加されてしまった。

その雑誌は別冊モーターサイクリスト。同誌にはほぼ毎月目は通すが、見るのはカブ関連の記事の有無とイベント、売買欄のチェック程度。今回もパラパラっとめくっただけだったのだが、偶然に開いた読者投稿欄にC100という文字を見つけてしまったのだ。

それには8月にタイに行った際、チェンマイ在住のバイク仲間に案内してもらい、市内の旧いバイクを扱う店を回ったら、C100の店があった事。持っていったバイク雑誌に載っていたC100の記事を見せたらとても喜んだので、その雑誌をプレゼントした事などが書かれていた。

「チェンマイ」「C100の店」となったら行くしかない。とはいっても文中に場所を特定できる情報はない。投稿者の方に直接聞きたいところだが、編集部に聞いても連絡先を教えてはもらえないだろうと思ったので、その方(Y氏)の氏名と町名を頼りに電話番号を調べようと考えていた。

その後ネットで検索する事を思いつき、試してみたところY氏がホームページを開いている事が分かった。HPには8月の旅行の事も掲載されている。早速メールで問い合わせたところ、本人も連れていってもらったので詳し場所までは特定できない様だった。

しかし、C100の事となったら諦めはしません(笑) Webを探し回ったり検索したりしてチェンマイに行く1週間前、ついにY氏を案内したチェンマイ在住のS氏とのコンタクトに成功。出発日が殊のほか待ち遠しいものとなった。

12月12日の水曜日、午前便で成田を出発しバンコクを経て夕方チェンマイに到着。空港から市内に向かう車内からはスーパーカブ(100ccのドリーム)が多く走っている事が目につき、ここが穏やかな街だという事が分かる。バンコクは交通状況が過酷なためドリームよりスポーティなダッシュ等が主流になっているのだ。

翌朝S氏の案内で市内の旧いバイク屋を案内してもらう。市内にはカブ以外にも旧いホンダ車やベスパ等を扱う店も多く、貧しいからではなく趣味として旧いバイクを楽しむ豊かさを持った街だという事が分かる。

生憎とC100の店は開店前だったが、私たちの滞在するホテルから歩いて行けるところだったので、S氏と別れてから再びその店に向かう。今度は開いおり店先にはC100や旧いC50が並べられている。間口1間ほどの小さな店だが明るい雰囲気で店の人も若い方だ。S氏からは日本語の話せる人が店に居ると聞いていたが、今日は不在の上、英語もほとんど通じない。

どうしたものかと思っていたら、店の壁に京都のT氏のガレージの写真が貼ってあるのを見つける。それは別冊MC誌のカブ特集に掲載されたページのコピーだ。8月にY氏がプレゼントしたのがその雑誌であると理解した私は、自分も同じ雑誌を持ってきていた事を思い出し、自分の載ったページを開いて指差し「これは自分だ」と説明しカブ好きである事を分ってもらった。

店内にはC100やCM90等の部品が並べられている。ライトカウルやレンズ類は中古品の様だったがピストンやエアクリーナー、ガスケット類は新品も多い。C100はタイでは造られなかったハズなので車両は新車や中古車として輸入されたものだろう。壁面には当時のカタログや雑誌広告の切り抜き、ポスターも飾られている。

置かれているカブはどれも鮮やか色にペイントされているし、店には若い男女数人が居たので旧いカブは若者に人気があるのだろう。市内には大学もいくつかあるので、新車の買えない学生が旧いカブに目をつけ、それをセンス良く楽しんでいるのではないだろうか。

ひと通り店内を見せてもらい一緒の写真を撮ってもらってから店を辞する。面白いモノがあったら買おうと思ってはいたがめぼしいモノは無い。それよりも旧いカブで困っている事でもあったら協力を申し出るつもりだったので、そうした事を話せなかったのが残念だ。

後でS氏に聞くと日本語の話せる人はバンコクに出かけていたらしい。チェンマイの街は良い雰囲気で気に入ったので、日本語でのコミュニケーションは次回の楽しみにしておこおう。それまでに少しはタイ語も勉強しなくては。

※今回C100の店に行けたのは、そのきっかけをつくってくれた吉澤様のおかげです。また佐竹様にはひとかたならぬお世話になりました。吉澤様、佐竹様ありがとうございました。

※今回の写真は本サイト内の「世界のスーパーカブ」チェンマイ編をご覧下さい。

2001.12.25

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