9月 262002
 

大会初日の22日、受付時間に合わせて会場入り。指定された場所にテントを立てピットを設営。まずは緊張の車検である。走行すると第3輪が浮く事を指摘され車検を通してもらえない事が危惧されたので、当初は指摘された時用の対策パーツを用意する事も考えた。しかし現在の車両規定ではウチのマシンを不適合にする事は絶対にできないと確信、対策パーツは用意しなかった。

いざ車検。車検の列に並んでいたら・・・やはり言われました。車検員「これって2輪車ですよね?」私「いいえ、3輪です。この車輪を見てください」車検員「常に3輪で走るの?」私「そのつもりです」車検員「走行時は2輪になってしまうのではないですか?」私「そうなってしまうかもしれません。しかし、その可能性は全ての車両にあります」・・・車検員の方は黙って行ってしまいました。「むふふ、やったぁ」と私。ブレーキテストやミラーも問題無くこれで無事に車検通過。

午前中のウォームアップ走行ではフロントカウルのみを装着して走行し、ドライバーに3輪のマシンである事と、本番ではサイドカウルが有るので足が出せない事に慣れてもらう様にする。1年ぶりにエンジンを掛けて乗るドライバーはエンジンの止め方を忘れてしまっていた(苦笑)

ウォームアップ走行は3周。スタートも問題無くスムーズに周回を重ねている様だ。今回のマシンでいちばん心配していたのは、ゴールラインを通過してからパドックに入る所の直角コーナー。ハンドルの切れ角が少ないので大回りする必要があるのだ。そのためゴールの際は直角コーナーに先回りしてドライバーに大回りを指示したが、ハンドルをロックするまで切ったドライバーはバランスを崩して内側に転んでしまった。これも事前にテストをさせなかった自分の責任だ。ドライバーさんゴメンナサイ。

幸い、極低速だったのでドライバーはひざを軽く擦った程度。マシンはカウルのアッパーマウント部とエンジン隔壁が折れている。カウルと隔壁の破損は接着剤で修復し、ドライバーの痛みと機嫌はツインリンクもてぎの外の蕎麦屋で修復。

午後の練習走行まで2時間ほどあるのでその時間でサイドとリアのカウルを装着。スチレンペーパーは軽くて適度な張りとしなやかさを持っている上、接着テープとも相性が良いので作業は楽だ。簡単に手早く加工できるので自分とも相性が良い。難点は接着テープが剥がれなくなるため、分解するには壊さねばならず使い捨てになってしまう事。


フルカウルのカブ

練習走行は2周だけだが決勝と同様に燃料も時間も計測し結果が発表される。スタート前待機エリアでスタートの順番を待っていると、去年一緒に市販車クラスで順位を競ったちびっこT-arkのメンバーたちがウチのマシンを見に来て「やられたー」「こんなインチキ有りかぁ」「来年はこの第3輪だけは真似させてもらうょ」「次回は勝負!」とウチのマシンを楽しんでくれる。仲の良いライバルにウケたのでマシンを作った私は大満足である。嬉しい!

練習走行も問題無くスムーズに周回をこなす。カウルを付けた事で空気抵抗が減り、3回エンジンを掛ければコースを1周できる様だ。特に第3コーナーの手前からは僅かに下っている上、少し追い風気味なので3コーナーの手前からゴール地点の先まで惰性走行できる。おかげでサインエリアで見ている我々はエンジンで加速する姿を見る事ができない。

2周の制限時間は10分47秒のところを10分24秒でゴール。今回は事前にドライバーとゴール後は直角コーナーに待機し、マシンを受け止める事を打ち合わせたので問題無く走行を終える事ができた。4,493.48メートルを走って消費したガソリンは13.72cc。燃費は327.5キロ/リッター。昨年の記録会はカウル無しで320キロ/リッターだったのでカウルの効果が見られない・・・まあ特に不具合も無いし、他のチームの成績を見ると全体的に去年より悪い様なので気温や気圧も影響しているのかもしれない。それに今からできる事はほとんど無いので後は一風呂浴びて飲もう!……しかし次回は必ず事前にテスト走行するゾと心に決める。

夜は田舎家で雨宮君手作りのホウトウと、多田さんに差し入れていただいた釧路直送のサンマを七輪で焼いての夕食。デザートは近江さんに差し入れていただいた日光銘菓鬼平の水羊羹で大満足。13人での楽しい宴。(ちょっと飲みすぎました)

23日決勝。昨夜からの雨も明け方には上がって路面は乾いている。今朝も雨宮君がごはんを炊いてくれたが、チームの仲間で市販車クラスに出ているの長田さんとボクはホウトウの残りを食べ先に会場入り。準備をはじめたら再び雨が降り出したが程なくして止んでくれた。

決勝までの時間を使い、カウルの開口部でドライバーと隙間のある箇所をスチレンペーパーで整形。第3輪をスパッツで覆いそれを支えるアームは翼断面に仕上げた。

決勝は5周。ドライバーは走り方を決めかねている様。スタートにつく列にいるとき本田博俊さんがウチのマシンに目を止め、カウルの中身がカブだと知ると面白がってくれ「50年代のGPレーサーの様だね」と言っていた。

決勝は5周。これまで出場していた市販車クラスは3周なのではじめての5周である。スタートは一度でエンジンが掛からなかったが何とかスタート。スムーズに加速して行ったと思ったら50メートルほど走ったところで路面のギャップに第3輪のカバーが引っ掛かって飛び散るのを目撃。カバーは失われてしまったが変に残って引きずるよりはマシだろう。

スタート後はゴールライン近くのサインエリアに移動。今回は多田さんにサインを出してもらっているので周回ミスは無いだろう。走行もドライバーがタイムを把握して走っている様なので見守るだけだ。5周の制限時間、27分55秒のところを30秒ほど早くゴール。予想以上に5周目が速かったので、ゴール後の直角コーナーに行くよりマシンの到着の方が早かったが、ドライバーがうまく第3輪の方に車体を傾けて止まってくれていた。30分近く窮屈な姿勢でいたドライバーはすぐにはマシンから降りられない状態だ。


決勝走行中

早速マシンから燃料タンクを外して計測。11,631.2メートルを走って消費したガソリンは30.26cc、燃費は384.36キロ/リッター。目標の400キロに届かなかったのは残念だが、自己記録の352キロを1割近く更新できたので良しとしよう。ピットではビールで乾杯。ドライバーも頑張ってくれたし手伝ってくれた友人たちと楽しく過ごせて充実した大会。この心地良さがボクがエコランを続ける原動力になっているのだ。競技を終えて暫くの間、何もせずこの気分を楽しむ。その後発表された結果を見ると約150チームが参加した一般クラス中ウチのチームは79位、悪くない順位である。

さて、片付け。今回はエコラン専用マシンが出場するクラスへの参加なので入賞の可能性ハナから無い。そのため今回は表彰式を待たずに帰路につく予定だったが、片付けを終えた頃、場内放送でウチのチームが大会事務局に呼び出される。「次回からこの様なインチキ3輪車は車検を通さないから」とでも言われるのかと思いながら出頭すると「ある賞に選ばれたので表彰式に参加して下さい」と思いがけないお言葉。

こんなチームのマシンや成績に贈られる賞ってなんだろう?と思いつつ表彰式に参加。各クラスの入賞者がひととおり表彰された後、ウチのチームは「独創的で創意工夫のあるマシン」が対象の(ハズの)「ドリーム賞」という賞をいただくことができた。この賞の審査員は無限の本田博敏さん。当然ながらウチより「独創的で創意工夫のあるマシン」は沢山いる。博敏さんはきっと白い卵の中身がカブだったという意外性を面白がってくれたのだろう。博敏さんありがとう。


「ドリーム賞」受賞

という事で今回も楽しいエコラン大会であった上、望外の賞までいただいてしまったので次回も参加せざるを得ないでしょう。次回の大会が今から楽しみ。来年はエンジンに手を加えてみようと思っています。最後に「ボクの道楽に付き合ってくれたドライバーのまーちゃんありがとう」

2002エコパ正式結果クラス:グループII(一般クラス)
走行距離:11,631.20m 規定速度:25.0km/h以上 燃料密度:0.7531(18℃)

燃費:384.355km/l

燃料消費量:30.26cc 平均速度:25.78km/h
順位:79位 (同クラス参加台数:154台)

2002.09.26作成

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