1月 182003
 

以前、このカブ徒然に「甦ったハンドグリップ」というタイトルで1958年のスーパーカブに付いていたハンドグリップが1995年にカブラで復活した話を書いた。今回もこれと同じ様な事例に遭遇したので書いてみたい。

「吊りカブ」というのはエンジンとフレームがクランクケースの上部と後部に加えてシリンダーの部分でも支えられていたスーパーカブの俗称。フレームからシリンダーブロックに伸びたステーがあたかもエンジンを吊っている様に見えるためにこう呼ばれている。


吊りカブ

また、この「吊りカブ」と呼ばれるエンジンマウント形状は、スーパーカブが発売された1958年から1960年までの生産車に限られた特徴でもある。そのため「吊りカブ」は「初期型」と同じ意味でも使われている。

そして、この「吊りカブ」のエンジンマウント方式が現在タイをはじめとする東南アジア各国で販売されているカブに復活していたのだ。

現代の「吊りカブ」は排気量110cc。タイではNICE110等の名称で販売されており100ccのカブと共に東南アジアで主流となっている。日本では免許制度の関係で50ccがカブの主流。しかし3人乗りが当たり前?の彼の地では100ccや110ccのパワーが必要なのだ。

1958年に50ccのエンジンで発売されたカブも時代や多様なニーズに合わせて、当初の排気量から2倍以上の110ccまで拡大された。そして、それに伴う強度的な問題や振動への対策として、100ccまでのエンジンには無かったシリンダー部へのエンジンマウントが装備されたのだろう。


NICE110のエンジン

この110ccのカブはたしか2001年頃から生産されている。しかし実車を見る機会が少ない上、エンジンがレッグシールドでカバーされているためこれまで気が付かなかったのだ・・・と自分の観察力不足を棚に上げたイイワケ(苦笑)

2003-01-18作成

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