2月 262007
 

世界最速のインディアンという映画を観た。

ニュージーランドの南端の小さな町で、バートは年代もののバイクを自分の手で改造、ひたすら速く走ることに人生を捧げてきた。夢は世界最速を目指すライダーの聖地、アメリカ、ユタ州のボンヌビルの大会で世界記録に挑戦すること。周囲の人々の協力もあり、ついに念願のアメリカ行きが実現する。買ってから40年以上もたつ“1920年型インディアン・スカウト”と持病の薬、そして「走りたい」という熱い想いだけではるばる地球の裏側からやって来たが、ここで最大の危機が訪れる。愛するマシンが安全性テストで「前代未聞のポンコツ」と笑い飛ばされ、出走資格なし、と宣告されてしまったのだ。何十年も追い続けてきた夢を、ここまできてあきらめなくてはならないのか?果たしてバートと愛車“インディアン”は夢をかなえることができるのか。

最初は日経のサイトで興味を持ったのだが、背中をダメ押ししてくれたのはたださんのblog

「普通のロードタイヤにある細工をしてレース用のタイヤを作るシーンがあるんだけど、あれに既視感を覚えたカブ仲間は少なくなかったと思われる。おれはツインリンクもてぎで同じシーンを見たよ!」

というコメントだ。

翌週の水曜日に代休をとり、更新したパスポートの引き取りを兼ねて銀座のテアトルシネマへ。「世界最速のインディアン」と「エコランのカブ」ではスケールが違いすぎだが、エコランにチャレンジしていた当時が思い出されて、たっぷりと感情移入。お恥ずかしいが、上映中にいちばん涙したのはこの私だろう。一緒に行ったエコランカブのライダー=ウチのヨメも(どれだけ感動したかは?だが)同じ思いだった様である。

最高速チャレンジと燃費競争では当然、マシン造りのアプローチは異なるが、空気抵抗を減らすという部分はどちらも同じ。そのため低く改造したハンドルの位置やライダーのポジション、カウリングの形状等と、自分がエコラン用に改造したカブとの共通点が少なくない。blogでたださんが書いていた「普通のロードタイヤにしていた細工」は、タイヤに掛かる遠心力を減らすため、余分なトレッドをナイフで削り落として軽量化するというもの。エコランにチャレンジしはじめた当初は、自分もタイヤの軽量化のためにそんな事をしたのだ。その後、カブに使えるソーラーカー用の転がり抵抗の少ないタイヤを入手してからは、この様なプリミティブな改造は止めてしまったが、要領良く燃費を向上させる方法を会得する前の、こうした試行錯誤をしていた頃の方が、今となっては良い思い出になっている。

安全性テストの場面では、車検員から燃料タンクのコルク栓を指摘されるシーンがあり、主人公は「軽量化のために酒のコルク栓を使っている」と答えているのを見て「ウチのカブはキャブレターの空気取り入れ口の大きさを調整するのにワインのコルクを使っていたねぇ」とヨメと顔を見合わせて笑ったりと、楽しくて懐かしい様な、ほろりとさせられる映画でした。


The World Fastest Indian@youtube

2007.02.26作成 2015.08.12改定

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