10月 122013
 

ISS(国際宇宙ステーション)の工具箱の中身です。こうしたモノには個人的にも職業柄も興味があるもので・・・
isstoolbox1

www.flickr.com/photos/ISS Toolbox

しかし、宇宙ステーションで使うモノと言うと『特別製』で、高価な材料で造られた一品モノばかりかと思っていたのですが、意外と普通なモノをそのまま持っていっている様です。どうして「普通」なモノと分かるかというと、Snap-onの製品だからです。ウチ(勤務先)に売るほどあります(売ってます)

黒いハンドルのドライバーや、オレンジ色のハンマー、クロームメッキのレンチやソケット、赤いグリップのプライヤー類、ローレット仕上げのシルバーのグリップのトルクレンチ等がSnap-on製で、そのほとんどが鉄製の普通のカタログに載っている製品の様です。

これだけあると結構重いですよ。オレンジ色のハンマーはHBD24ですので、重量は1キロほど。こうした重いモノを、そのまま持って行くんですね。

国際宇宙ステーションの飛行高度は、280kmから460kmほど。スペースシャトルの積載能力(ペイロード)は低軌道で24,400kg。

打ち上げ費用は1回あたり10億ドルとも15億ドルとも言われていますが、ここでは10億ドルで1ドル100円換算すると1000億円となる。これを単純計算すると1kgあたり410万円。

もちろんスペースシャトルのミッションは荷物を運ぶ事だけでありませんし、有人宇宙船なので無人ロケットよりもコストが掛かるのは当然。

では、国産のH-IIBロケットではどうか。国際宇宙ステーションへの軌道投入能力は16,500kgで打ち上げ費用は110億円(目標)なので、1kgあたり約67万円。

先月打ち上げに成功したイプシロンなら軌道投入能力は1,200kgと小さいが、打ち上げ費用も安くて30億円(目標値)。しかし、換算するとこちらは1kgあたり2,500万円!。費用はH-IIBの1/4ほどだが、積載能力は1/14程度。こちらは小型で軽量な衛星を、タイムリーに打ち上げるという用途なのだろう。

このSnap-onのハンマーを、国際宇宙ステーションまで持って行く費用は、安くても67万円。さすがは宇宙プロジェクトです。

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