8月 062016
 

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ホンダ100株会の墓参ミーティングは今年で23回目=23年目。今年は本田宗一郎の命日である8月5日が金曜日でしたので、翌6日の土曜日に行いました。今回も天気は上々・・・というより良すぎ・・・気温などは東京よりも低くて楽ですが、標高が高いぶん日差しは強烈でした。←毎回使いまわしのコメントで失礼します

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行程は・・・こちらも例年通り、道の駅すばしりに集まり、そこから本田宗一郎の眠る富士霊園までショートツーリングを兼ねて8キロほどを移動。墓参後はふたたび7キロほど移動して、某公園で昼食と歓談です。

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今回は公園の東屋が空いていましたので、そちらを使わせていただきました。風が通って快適です。今回の参加者は18名ほど。遠くは大阪から自走!でいらっしゃった方も。

参加車輛は様々。もちろんOHVのスーパーカブは欠かせません。参加資格は「スーパーカブ他ベンリ―、ドリーム等のホンダ2バルブ車」とありますが、本田宗一郎のお墓に参る気持ちがあれば何でもOK(ただし爆音車輛だけはNG)。車にバイクを積んで集合場所で下す方もいらっしゃいます。昼食場所から道の駅すばしりまでは6キロほどですので、戻った場合の全行程は21キロほどとなります。

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今回わたしは昼食後の雑談ネタとしてタイガー計算器を持ち込みました。参加されるホンダのOBの元エンジニア氏あたりは使っていたハズだと思ったから・・・です。しばらく眺めたり触ったりしていましたが「やっと使い方を思い出した」と使い方を実演してくれました。こうした機械式の計算機は1970年代の初めに電卓が普及すると一気に終焉を迎えましたから、使用されたのは40~50年ぶりではないでしょうか。

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もちろん若い参加者の方の多くは、こうした機械式の計算機をはじめて見た方々ですが、そこはバイク好き。みなさん興味津々です。機械式の計算機がギヤやカムが精密に組み合わせられている事は想像に付きますから、バイク好き=メカ好きの血が騒ぐのでしょう。

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今回も記念撮影をして解散・・・のはずでしたが、静岡の河澄さんから今回もスケールモデル提供していただきましたので、それを囲んでのじゃんけん大会です。みなさまお暑い中をご参加いただき、ありがとうございました。

●当日撮影したその他の写真はこちらです→ googleフォト/スギヤマカブヒサ/20160806/
※閲覧やダウンロードできない場合はご連絡ください。

8月 032016
 

以前に『Bikes of Burden』というベトナムで働くカブの写真集を紹介しましたが、その新版が出ていました。

はじめに出版された当時、ベトナムではヘルメットの着用義務がありませんでしたので、ヘルメットをかぶった人は写っていません。しかし、2007年の12月からはヘルメットの着用が義務化され、著者はその後の光景を取材し、追加しています。新版は158ページから199ページに増やされていて、価格は据え置かれていますので、旧版をお持ちでない方はこちらを入手されれば良いでしょう。

追加された写真は旧版から10年ほど経ったベトナムの光景です。この間の経済の発展でその光景は大きく変わっているだろうと思いましたが、見るとそれほどではありません。はっきり言ってしまうとヘルメットをかぶっているか否かの違いだけに見えます。

これは写真のセレクトの影響がいちばん大きいと思います。この写真集は『スーパーカブで物を運ぶ人』の写真集ですから、お洒落にスーパーカブやベスパに乗る人は対象では無い・・・ですので、旧版をお持ちであればあえて新版を入手する必要は無いでしょう。

なお、こちらの新版を日本語化したしたモノがグラフィック社から出版されていましたが(初版のみ?で)すぐに絶版となった様です。探せばどこかに在庫が残っているかもしれませんが、写真集ですから日本版である必要性は低いですし、邦題が『それ行け!珍バイク』という「持っているのも恥ずかしいモノ」ですから、入手されるのであれば英語版をおススメします。(なお、どうしても日本語化された箇所が気になる方は、お問い合わせいただければお教えします)

7月 022016
 

CubTAIZEN

モーターマガジン社のムック本。過去の雑誌の記事から現在のものまでが上手にまとめられていて、これを読めばカブを語る事ができそうです。下記のコンテンツを見ればどれだけ盛り沢山の内容かがわかるでしょう。

    —Contents—

■巻頭特集「ホンダコレクションホール動態保存車で見る歴代スーパーカブ」
 時代を造り、時代を超える
  1958 スーパーカブ C100「古今無双」
  1962 ホンダ 50 CA100「世界進出」
  1964 スーパーカブ CM90「需要拡大」
  1966 スーパーカブ C50「謹厳実直」
  1969 スーパーカブ C50M「行灯行列」
  1971 スーパーカブ C50DX「才色兼備」
  1971 ニュースカブ C90M「一芸一能」
  1973 スーパーカブ デリバリー MD50「質実剛健」
  1982 スーパーカブ 50SDX「史上最強」
  1977 リトルカブ「純情可憐」
  2002 プレスカブ「名人上手」
  2008 スーパーカブ 50 スタンダード「新進気鋭」

■インタビュー/SUPER CUB Special Interview
 スーパーカブ “立体商標登録” への道
  「敢えて困難に立ち向かった人たちがそこにいた」
 世界中のカブを取り仕切る今田LPLが、新型スーパーカブを語る
  「“日本” のスーパーカブから “世界” のスーパーカブへ」
 初代スーパーカブ・デザイナー、木村讓三郎氏に聞く
  「スーパーカブは、何故世紀の大ヒット作になったのか?」
 東京グラフィックデザイナーズ、尾形次雄さんに聞く
  「宣伝広告に見るスーパーカブの歴史。知られざる真実」
 スーパーカブOHCエンジンの基本設計を担当した恩田隆雅さんに聞く
  「世界最小の量産OHCエンジンはこうして開発された」
 シティカブ、スーパーカブ110などをデザインした川和 聡さんに聞く
  「全てを一新した51年目のデザインはこうして生まれた」
 スーパーカブコンセプト・EV Cubのデザイナー、渡邉徳丸さんに聞く
  「新時代へと向う、ホンダの顔を描く人」

■インプレッション/SUPER CUB Impression
 SUPER CUB 110(2012)
  世界の夢 日本のスーパーカブ
 SUPER CUB 50(2012)
  “町の稼ぎ頭” が54年ぶりの一新!!」
 あなたの知らないカブの世界。珍しカブ・インプレッション
 Port Cub C240(1962)
   お手軽仕様?実は手間暇かかっています
 SUPER CUB 50 SUPER CUST0M(1983)
   前人未踏!リッター180キロ
 CT200(1964)
   ハンターカブの進化型
 Hunter CUB C105H(1962)
   これが本物のハンターカブ!
 CT110(1993)
   タフで頼もしいトレッキングカブ
 Wave 125-i(2003)
   アセアンカブの最上級モデル
 DREAM 110(2011)
 BLADE(2011)
 Supra X 125 Helm in(2011)
   アセアンモデル3連発
 スーパーカブ 110&110 プロ(2009)
  すべてが平均以上、さすが世界のスーパーカブ
 スーパーカブ 50(2007)
  ある意味、スーパーカブの完成形
 1都2府16県を駆け巡ったクロスカブとピンキー大統領の愉快な夏休み!
  ALL SUMMER LONG

■スーパーカブ全史
 ゆるぎなき思想・進化し続ける思考
  1.1958~1966
  2.1968~1983
  3.1986~2002
  4.2007~2016
  5.リトルカブ

■SUPER CUB ADVERTISEMENT COLLECTION
  新聞・雑誌広告に見るスーパーカブの“作品”

◯熊本製作所でMADE IN JAPANのリトルカブの組み立てを見る
 「日本唯一世界随一」

◯いにしえのカタログで振り返るスーパーカブ
 「スーパーカブは時代を映す」

◯1993年第30回東京モーターショー
 「スーパーカブ35歳のバースデイプレゼント」

◯ホンダ “ワークス” が仕掛けた、スーパーカブの新しいかたち
 「カブラは若者に向けスーパーカブのトビラを開けた」

◯働くスーパーカブの代表選手
 「晴れても雨でも、そして雪の日にも毎日お手紙を届けてくれる真っ赤なスーパーカブ」

◯NEWスーパーカブ110を一手に生産する世界の工場、中国・新大州本田
 「逆転の発想でシェアを奪回!」

◯とにかく、スーパーカブが好きならココに集まれ!
 「カフェカブミーティング」

    —End—

わたし的には当時の新聞や雑誌の広告に何度見ても目を魅かれてしまいます。原寸大のコピーが入手できるのであれば相応の出費も惜しまないでしょう。

出版社のサイトに立ち読みのリンクがあります。
 モーターマガジン社/スーパーカブ大全

5月 072016
 

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今年で23回を迎えたホンダ100株会の秋ヶ瀬ミーティング。天候にも恵まれ楽しいイベントとなりました。

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例年通り秋ヶ瀬公園に集まり、まずは各人のバイクを囲んでのバイク談義。今回は40名近い方々にご参加いただき賑やかなミーティングとなりました。

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今回みなさんの目を引いたのは1台の汎用エンジン。昭和33年製ですのでスーパーカブの発売年です。汎用エンジンといってもホンダ製ですから4ストローク(サイドバルブ)で排気量は189cc。アルミを多用していますのでひとりでも持てるほど軽量でした。シュラウドもアルミのダイキャスト製で見た目も美しく仕上がっています。少々手間取りましたがエンジンも始動できトコトコと回っていました。

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バイク談義もひと段落したところでショートツーリングに出発。荒川のテストコース跡地に立ち寄り、本日のフォーラム会場となる和光市内の某公園に到着。まずは桜の木陰で昼食です。

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今回のゲストスピーカーは渥美實(あつみみのる)さん。御年78歳。本田浜松製作所に入社し、本田技術研究所に移って浅間火山レース等で活躍。キャブレターの開発に携わりC110 ,S360,T360等を担当。4輪ではCVCCエンジンのシビックの開発責任者となった後、1974年にキャブレター開発グループが本田気化器研究所として独立したのに伴って転籍し、社長も務められました。1988年には本田技術研究所の常務を経てショーワの副社長になられた後、1997年に引退されました。

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当日は浅間火山レースの話や本田宗一郎と開発の方針でやりあったエピソードなど、数々の興味深い話を聞かせていただきました。

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渥美さんのお話を堪能し、記念撮影で本日は終了です。みなさまお集まりいただきありがとうございました。次回もぜひご参加ください。

●当日撮影したその他の写真はこちらです→ googleフォト/スギヤマカブヒサ/20160507/
 ※ご参加いただいたみなさんからの写真の投稿やコメントの追加もできます。
 ※閲覧やダウンロードできない場合はご連絡ください。

PS:当日ご参加いただいた菱木哲哉さんのblogもぜひご覧ください。
  Blog:菱木哲哉のMike&Bike

2月 252016
 

24日に青山の本社で行われた、ホンダの八郷社長の記者会見で、電動二輪車のEV-CUB Conceptをベースに量産化したEV-CUBを、2年後をめどに、日本で発売すると発表。

Hondaのニュースリリース
2016年2月 社長会見 代表取締役社長 社長執行役員 八郷 隆弘 スピーチ骨子

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EV-Cub Concept

昨年のモーターショーでも、八郷社長は「発売を前提に開発しています」と発表していますで、今回の発表により市販化が確実になったといえるでしょう。

ところで、以前のエントリーでわたしは、Super Cub ConceptのデザインのEV-Cubがほしいと書きましたが、今回あらためて両者を見くらべてみました。

↓こちらが低燃費エンジンを搭載したSuper Cub Conceptです。
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こうして並べて見てみますと、両車のデザインはとても似ている事が分かります。フロント周りはハンドル、フロントフォーク、ホイール等はほぼ共通の様です。また、シートや荷台も同じモノの様です。

デザイン上のちがいは、フロントフェンダーからリアフェンダーにつながるラインが、EV-CUBの方はエッジを効かせてあるのに対し、Super Cubの方は丸みをもたせてある事でしょう。(エッジが効いている様に見えるのは色とライティングのせいで、両車は同じ形状の様にも見えます)20160301追記

なお、EV-CUBのリアホイールが片持ちで、エンジンやマフラーが見えないのは電動であるためですし、サイドカバーが無いのは始動用のバッテリーが無いためですので、機能に従ってデザインしたという事・・・

ですが・・・端正な印象のSuper Cub Conceptに対し、EV-CUBがチープに見えるのはわたしだけでしょうか。

この差はカラーリングにあるのでしょうか。マフラーやサイドカバーの有無でしょうか・・・Super Cub Conceptと見くらべていると、わたしにはEV-CUBがいわゆる「白物家電」に見えてしまうのです。白い部分が「ただのプラスチック製のカバー」にしか見えないのです。

これはわたしの様に「バイクは機能部品が見えている」のに慣れた目で見ているからなのだと思いますが、若い方はどの様に感じるのでしょう。両車とも同じようにカッコ良く見えるのでしょうか。

・・・2年後は「電動だから」ではなく、「カッコいいから」乗りたい「カッコいいから」ほしい、EV-Cubとなってデビューしていただきたいモノです。

追記:今回の記者会見の模様がYouTubeにUpされました。2016/02/25
https://www.youtube.com/watch?v=7CgFIy3wreI&feature=youtu.be

1月 052016
 

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【1ヶ月間カブで日本を大冒険!】
アメリカ人のネイサンさんは「スーパーカブ」が大好きで、6年前にアメリカで購入して以来、これまでに3台乗り継いできた。そして日本にも興味を持ち初来日。ネットで見つけていたバイクショップで新型の「スーパーカブ」をレンタルし30日かけて日本を旅する・・・という話で、今回は山梨から和歌山までの旅を追いかけた。

その後も追いかけるそうですので、興味のある方はチェックしてみてください。毎週月曜18時57分から放送されています。

Youは何しに日本へ?:テレビ東京

12月 262015
 

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「ばら・す」先日ホンダの広報の高山さんに教えていただいた番組です。だいぶ前にCSで放送されていた番組ですがDVD化されているとの事でしたので早速入手しました。

「ばら・す」は回ごとに、ばらし人と呼ばれる人を呼び、ある物の中身を見る番組である。ただ中身を見せるだけでなく、その部品の役割を説明するなど、構造面も重視している。

この番組にスーパーカブが登場=バラされたワケです。番組はタイトル通りスーパーカブを分解するのですが、教育番組的なメカニズムの説明や、街中で働く様子なども織り込まれていて、60分近い長さですが飽きさせません。すこし修正すれば教育テレビ(ETV)の番組としても通用するレベルです。実際、このシリーズの田植機をバラす回が全日本テレビ番組製作社連盟のATP賞優秀賞を受賞しています。

高山さんには番組製作の経緯や撮影時の裏話などもうかがいましたので、さらに楽しく観る事ができました。このDVDにはさきほど書きました田植機をバラす回も収録されていてこちらも面白かったです。(こちらの方がはじめて知る事や関心する事が多かった)おともだちにはお貸ししますのでどうぞ。

ばら・す@Wikipedia
ばら・す放送一覧@フジテレビ・ワンツーネクスト

10月 282015
 

今回の東京モーターショーでホンダはSuper Cub ConceptとEV-Cub Conceptを発表しましたね。

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EV-Cub Conceptは近距離移動用という位置付けですが、バッテリーが着脱可能という事ですので、複数のバッテリーで運用して航続距離を伸ばす事もできるのではないでしょうか。また、充電器を内蔵している様ですので、出掛けた先でも充電できるインフラがほしいですね。携帯電話の有料充電器の様に、ショッピングセンターやホンダの販売店などに電気の自動販売機が有ったら便利ではないでしょうか。

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一方のSuper Cub Conceptは、低燃費エンジンを搭載してEV-Cubよりも航続距離の長い使い方という位置付けです。しかし今回のモデルの特徴は何と言っても『デザイン』でしょう。わたしが以前に「Vespa 946の様なカブがほしい」と書いたモノがこれです。C100の様な小さく少し華奢なカンジと、赤いシートと水色のレッグシールドには私の様なオジサンも萌えます(苦笑)・・・でも似合うの女性でしょうね。

モーターショーの挨拶では、ホンダの八郷社長がこの2台を「発売を前提に開発しています」と発表しましたので、 市販化が期待されます・・・が、わたしはSuper Cub ConceptのデザインのEV-Cubがあったらなぁ・・・などと思ってしまいました。

Link:東京モーターショー2015を彩るコンセプトモデルたち

10月 242015
 

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ホンダウェルカムプラザで行われたカフェカブミーティングの会場に、自転車用エンジンのF型カブが展示されていました。「現物を通じて、ホンダの原点のこころを伝える展示」という「Honda原点ライブラリー」という企画の一環の様です。

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配布していたフライヤー。内容をPDFファイルにしましたのでご興味のある方はご覧ください。→1952FCub_20151023.pdf

9月 162015
 

クリステンセンのイノベーションのジレンマを読んだら『ホンダの北米オートバイ業界への進出について』という項目で、スーパーカブが取り上げられていた。

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ホンダは1959年に「アメリカン・ホンダ・モーター」を設立し、北米での2輪販売をスタート。スポーツバイクの販売を始めたが「ハーレーダビッドソン」などとの競争は厳しく、また、現地ではバイク自体にアウトローというイメージがあった為に新規参入の壁は厚かった。

そこでホンダは別のアプローチで市場参入を試みた。当時は大型のスポーツバイクしか普及していない北米に「スーパーカブ」を投入し、一般の消費者に新しい乗り物として売り込むことにしたのだ。

この施策は成功し、北米に新たなバイク市場を創出。これまで存在しなかった交通手段やレジャーを創りだす事となったという様なもの。

パワーやスピードを向上させてきた大型バイクは、持続的技術のイノベーションであり、大型バイクのメーカーはそれにより成長してきた。

そこにホンダは「馬力もなくスピードも出ないが、安価な小型バイク」を持ち込んで、破壊的技術のイノベーションを起こした。

小型バイクは利益率が低く、大型バイクメーカーからすると、魅力に欠ける商品である・・・これこそが、優良企業が突き当たるジレンマの1つである。そのためハーレーは小型バイク市場に参入しなかった・・・その結果はみなが知る通り。

イノベーションにジレンマがなぜ起こるのかや、その要因はWikipediaに簡潔にまとめられている。
wikipedia.org/wiki/イノベーションにジレンマ

興味のある方は本書もご覧になってみてください。

9月 072015
 

手回し計算機をご存知でしょうか。機械式計算機とも言われるこの機械は、電子計算機が普及するまで様々な「計算」に使われてましたが、電子卓上計算機(電卓)の普及により昭和40年代にその役目を終え、この世から忘れ去られた機械です。

ちなみに、カシオ計算機(株)から世界初のパーソナル電卓と言われるカシオミニが発売されたのは1972(S47)年です。参考:答え一発!カシオミニ@youtube.com/ ↓

ですので、昭和40年代までにある程度複雑な計算を行う仕事に関わっていた方でしたら、「タイガー計算機」と言えば思い出される方も多いのではないでしょうか。手回し計算機のシェアの高かった「株式会社タイガー計算機」の製品が、日本では手回し計算機の代名詞になっていたそうなのです。(当方1961(S36)年生まれのため伝聞です)

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これはスーパーカブが発売されたのと同じ1958(S33)年にモデルチェンジしたタイプで、それまでの黒い塗装で重厚なものから明るいグレーとなり、時代に合わせた軽快なイメージになりました。 しかし外装は真鍮板でできています。

このタイガー計算機には特別仕様の「時間計算機」というモノがあります。それは1962(S37)年に鈴鹿サーキットから「ラップタイムを簡単に算出できる計算機」のオーダーがあったため、既存の機械式計算機を改造して納入されたものです。

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こちらは1962(S37)年にモデルチェンジしたタイプがベースで、それまでは金属だった外装がプラスチック製になっています。ぱっと見は通常の機械と何が違うのか分かりませんが、目盛りが二桁に変えられたり、h.m.sの表示が追加されてます。

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この「時間計算機」の写真は渡邉祐三氏が撮影されたもの。氏はタイガー計算機の社員だった方で、現在は機械式計算機の保存と研究を目的とした「機械式計算機の会」を主宰。また、株式会社タイガー公認のサービスショップもされている、機械式計算機の第一人者といえる方。現在東京農工大学に収蔵されているこの「時間計算機」のメンテナンスも手掛けられました。

機械式計算機の会:http://keisanki.on.coocan.jp/

そして、渡邉氏は「美 機械式計算機の世界」という書籍も出版。続けて続編、続々編と3冊出されており、昨年にはそれらの総集編ともいえる電子書籍「美 機械式計算機の世界 手回し計算機を中心として」も出されています。

この機械式計算機・・・メカ好きの方なら想像できると思いますが、内部はギアやカム、リンクなどといった機械要素のかたまりです。みなさんも一度内部をのぞいてみませんか・・・ご興味のある方はこちらもどうぞ。
タイガー手廻計算器資料館:http://www.tiger-inc.co.jp/temawashi/temawashi.html

【追記】わたしも戦前モノから最終型まで何台か持っていますので、実物をご覧になりたい方や実際に計算をしてみたい方、内部の構造を見てみたい方はおっしゃってください。2015.09.08

8月 272015
 

ジオラマにベスパとC100が使われています。

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C100の後部のアップ・・・なかなか精巧ですね。

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しかし、これらの写真では大きさが分かりませんので・・・

こちらをご覧ください。

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これです・・・凄い!・・・ スケールは1/35だそうです。

作者は情景師アラーキーこと荒木智さん。この本『凄い!ジオラマ』で見つけました。

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荒木さんはblogもされています。情景師・アラーキーのジオラマでショー「廃車バイクの王道!それはカブ」
日刊SPA!の紹介記事 思わずノスタルジックに!細かすぎるジオラマ
日経BPのインタビュー記事「情景師アラーキー」こと荒木智氏に聞く【前編】同【後編】


●写真の使用をご快諾いただいた荒木様に感謝します。