ついにカブ用の燃料噴射システムが発売された。・・・とはいっても完成車としてではなくカブ系エンジン用のキットとしての発売である。発売したのは広島のFCデザイン。 http://www.fc-design.com/
システムはスロットルボディ、インジェクタ,燃料ポンプ、各種センサ、ECU(コンピュータ)に加えてセッティング用のソフトウェアまでがセットとなっており手持ちのパソコンでチューニングが楽しめる様になっている。
キットの価格は約25万円。普通のヒトなら皆これを高いと感じるだろうがモンキーのチューニングパーツの値段を知り、燃料噴射システムのメリットとセッティングの楽しみを得たい者にとっては悩ましい価格設定である。
キャブレターはメインジェット、パイロットジェット、ジェットニードル等を交換したり調整してセッティングを詰めて行くが、排気量を拡大し高回転型のカムに交換したチューニングエンジン+大口径キャブレターで低速域から高速域までスムーズなセッティングとするのは困難で多くの妥協が必要だ。
これが燃料噴射なら各回転毎に細かくガソリンの供給量をコントロールする事ができるのでチューニングエンジンにありがちな特定の回転域でもたつくといったストレスから開放される事だろう。
モンキーの世界ならチューニングマニアがいくらでもいるのでこのキットに手を出すヒトは少なくないだろうがカブでやるヒトははたしているだろうか。残念ながら現在の私にこれだけの費用は出せないので買えるヒトが羨ましい。誰か試乗だけでもさせてくれないかなあ。
なお、FCデザインではこの燃料噴射キットにとは別にエコラン(燃費競技)用の燃料噴射キットも用意されているので私はそのどちらもが気になって仕方ない(苦笑) システムの開発には日本を代表するエコランのトップチームであるファンシーキャロル http://ha2.seikyou.ne.jp/home/fancycarol/index.html も関わっており・・・・と云うよりファンシーキャロルはFCデザインのチームなので今年のエコランではいくつかのチームがこのシステムを導入する事だろう。
カブ乗りで燃料噴射システムには興味があるけど自分でセッティングできるか不安・・・と思っている方がいたら私が手伝わせていただきますので是非買いましょう(笑)