生きた化石の郵政カブ

郵便配達に使われているスーパカブMDシリーズ(通称:郵政カブ)はカブ界のシーラカンス「生きた化石」だ。誕生から姿を変えずに現在も生きつづけている。これは、普通のスーパーカブが発売以来幾度かの大きなモデルチェンジを重ねて現在の姿に進化したのとは対照的。

コトの発端はスーパーカブの進化の過程で郵政カブが派生した事にある。主流のスーパーカブはその後も旺盛な需要と共に進化をつづけたのに対し、枝分かれした郵政カブはその限られた需要のため進化のペースを落とさざるをえない運命となった。

現在の郵政カブも、50cc、70ccについては現行のスーパーカブと同様なエンジンを持つが、フレームはタンク別体型。この形のスーパーカブは1970年代に”絶滅”している。

90ccの郵政カブは90ccのスーパーカブ(C90)を祖先としているが、現在90(HA02)が50cc,70ccと同系のクランクケースを持つのに対し、郵政カブは初期型の90ccカブ=1965年当時のCM90系エンジンをいまだに使用。この系統のエンジンは現在国内では郵政カブ以外には使用されていません。(さすがに現在電装系は12V、CDI点火にはなってはいいます)

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